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  蹴 球 幻 想



幻想ですよ、何もかも。
どんなに声からして応援したって、必死の思いで遠征費稼いでアウェイに駆けつけたって、選手もクラブのスタッフも、ついでにリーグの人たちも、応援されている人たちは誰ひとりそんなことを考えちゃくれない。
「勝手に好きでやってるんだろ」ってなもん。
それが彼らの本音。
そんな彼らに私は声を大にして言いたい。
「その通り!」と。
だから幻想なんです、はい。

彼らは私の名前すら知らない。
もしかしたら顔だって知らないかもしれない。
そんなもんです、はい。
それでいながら「ファミリー」とか「家族」とか言っちゃう。
名前を知らないファミリーがいますか?
顔を知らない家族っていったいなんですか?
耳触りのいい嘘っぱちですよ、全部。
ただ何とかして金をむしりとりたいだけ。

金の切れ目が縁の切れ目なんて言いますけど、まさしくそれです。
幻想なんですよ、何もかも。
だから幻想が幻想として私の身の内にある間は夢を見ていられるんです。
それでいい。それで十分。
だって馬鹿なんですから。

選手もスタッフも私たちの幻想を金に換えて家を買ったり、いい車に乗ったり、タレントと結婚したり、好きにやっています。
こっちは毎日500円の弁当代が惜しくて、短い昼休みなのに往復20分かけて380円の弁当を買いに行ってるってのにね。
そうやってシーズンチケットや遠征費を捻出してる。

だけど彼らにはそんなことはどうでもいいんです。
考えてるのは自分のことだけ。
どうしたら少しでも契約金を釣り上げられるかって。
サインのひとつも、笑顔のひとつも惜しいと思ってるかのような選手だっています。
それでも毎週末が近づいてきたら気持ちが昂っちゃって。
馬鹿ですよね、ホント。

ずっと死ぬまでこの幻想が消えなきゃそれはそれで幸せなんですけどね。
わかってるんですよ、彼らの人生に私なんかが何の影響も与えられないってことは。
ええ、わかってるんです、そんなことくらい。
それでもこの幻想を後生大事に抱えて死んでいけたらどんなに幸せだろうって夢想するんです。

人の夢と書いて儚いと読みますけど、夢を見られるだけ、たとえそれがどんなに儚くても、わずかばかりの意味くらいはあるんじゃないでしょうか?
意味がなくても生きた証にはなりますよね? ね?
それで十分なんです、ええ。
つまんない毎日だけど、取るに足らない人生だけど、確かに生きたんだと思えれば。

怖いのは幻想がついえた時です。それはとても怖い。
想像しただけで心と体がバラバラになってどっかに行っちゃうんじゃないかって。
だから考えないことにしたんです、もうそんなことは。
起こってもいないことを心配して怖がるなんて馬鹿げてる。
そうじゃないですか?

嘘つきなのかもしれません、私。
自分をだましてるんじゃないかって時々思うんです。
だって赤の他人が自分たちのためにやっていることを、私自身のことのように思ってますから。
それっておかしなことですよね? 嘘ですもんね?
でもそうしたいんです、私。
真面目な嘘つきでいたい。

生きるのって大変ですよね。
楽しく生きるのはもっと大変。
でもね、私これでも結構楽しかったりするんですよ。
つまんない人生にも楽しみってあったりするもんなんです。
それって意外ですか?

これからも何とかやっていきます、私。ええ、そうします。
自分に真面目にささやかな嘘をつきながらね。

幻想でいいんです。幻想で十分。
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